子育てでイライラ、つい子供を怒鳴ってしまい、親子で疲れきる・・こんな毎日から抜け出したい人は意外と多いですよね。実はイライラにはパターンがあり、原因や解消法も違うことをご存知でしたか?親子でスクスクと親子の時間を更に楽しく大切なひと時にしたいですね。
- 子育ての中で怒鳴るのをやめたいと考えている人
- 自分が何故子供に対して怒鳴るのか原因を知りたい人
- イライラの解消法を身につけたい人
- 子育て中のストレスに限界を感じている人
- 子育ての理想と現実のギャップで悩んでいる人
イライラする原因は親自身の心にある!?
子育てをしていて「つい子供を怒鳴ってしまう」というのは、多くの親の悩みです。怒鳴る事で子供との関係が悪化し、子育てに負のループが生まれてしまう。このような悲しい事態は避けたいですね。
実は、子育てで生まれるイライラの原因は親の中にあります。「子供が自分の思い通りにならない、「言うことを聞いてくれない」、「育児書や他の子供と比較してしまう」など、イライラの多くは親の心理的な要素が原因なのです。
「子供が自分の希望通りにならず」イライラする事で子供を怒鳴るという行動を起こしてしまうのですから、親自身がイライラの解消法を身につけるのが最も効果的です。イライラ解消には、まずはこの自覚からのスタートが大切です。
イライラの特徴とパターンの把握が大切!
子育てでイライラしやすい人には
- 固定観念が強い人
- 自意識が強い人
という特徴があります。
- 固定観念が強い人
固定観念が強い人がイライラするのは「○歳までに○○が出来ていなければいけない!」と考えるパターンです。固定観念が強い人は子供が少しでも自分の考えている常識と違う行動を起こすとイライラします。
- 自意識が強い人
自意識が強い人がイライラするのは「子供が○○だから、やりたい事が出来なかった!」と考えるパターンです。自意識が強い人は、子育てによって自分がやりたかった事が出来なくなる事にイライラします。
固定観念が強いタイプの人も、自意識が強いタイプの人も、共通するのはイライラの原因は子供ではなく自分の中にある「相手をコントロールしたい欲求」から来ることです。ここを自覚し、子供を怒鳴る前にストレスの解消法を身につけることが幸せな子育てへの第一歩です。
タイプ別のイライラ解消法
子育てでイライラした場合の解消法は、固定観念が強い人は「子供は別の人格」だと認められるようになる事です。そして、自意識が強い人は「達成感を味わえる状況」を自分で作り出せるようになる事です。
- 固定観念が強い人
固定観念が強い人は、自分の価値観を子供に押し付けがちです。でも、子供も人格を持った一人の人間です。それを認める事が子育てのイライラ解消法になります。
- 自意識が強い人
自意識が強い人は、子育てによって欲求が満たされない事が原因でイライラします。このタイプの人は達成感を味わう事が出来るとイライラの解消法になります。
イライラの根本を解決する具体的な方法
タイプ別に具体的な方法も異なります。
- 固定観念が強い人
固定観念が強い人の為の具体的なイライラの解消法は
1. 深呼吸する
2. 子供と距離をおく
の2つが有効です。
人間の激しいイライラは最大で5秒しか継続しません。その5秒間を「深呼吸」する事や「子供と距離をおく」事に使いましょう。忙しい子育て中でも5秒間なら作り出せるし、効果があるイライラ解消法です。
- 自意識が強い人
自意識が強い人の為の具体的なイライラの解消法は
1. 愚痴を言う
2. 外出する
3.「ま、いいか」を口癖にする
の3つが有効です。
友人やパートナー、自分の親に悩みを聞いてもらうのは、イライラ解消法としては実に効果的です。最近では子育て中の親の為の専門カウンセリングもあり、豊富な経験や専門的な知識からケースに応じた親子の関り方、子育ての仕方などについて具体的なアドバイスをもらうことができます。
話し相手が見つからない場合、子供を連れて少し外出するだけでもイライラの解消法としては有効です。また、やりたい事が出来なかった時に「ま、いいか」と言えるようになるとイライラ解消に効果があります。
イライラしないための、子供への効果的なアプローチ法!
親自身の中にある子育てのイライラの原因を解消するのも重要ですが、子供との接し方を変える事でもイライラの原因を減らすことができます。
中でも効果的な子供へのアプローチは
- 子供の長所を見つけて褒める
- 子供の話をしっかり聞く / 子供に対してアドバイスをしない
- 子供を信じる
の4つです。
子育てでイライラしている時は子供の短所にばかり目がいってしまいますが、考え方を変えて長所を見つけて褒めるようにすると、子供の自尊心を傷つける事なくコミュニケーションがとれるようになります。
- 子供の長所を見つけて褒める
「長所を見つける」と言っても難しい事はありません。子育ての中で子供がとった行動を観察し、今まで「出来て当たり前」と思っていた事を褒めてみる事から始めましょう。例えば「小さい声でも返事が出来た」も立派な長所です。小さな一歩かもしれませんが、そういうコミュニケーションの積み重ねが、子供の自尊心を育て、母親のイライラを見直す機会にもなるのです。
- 子供の話をしっかり聞く / 子供に対してアドバイスをしない
そして、子供とコミュニケーションをとる時は「子供の話をしっかり聞く」事と「子供に対してアドバイスをしない」事が重要です。子育てでは、無意識に大人の意見や価値観を子供に押し付けがちなので、気をつけたいものですね。「子供の話をしっかり聞く」時の一番分かりやすい例が「子供と目線の高さを合わせる」事です。お互いが目を見つめ合うというのは子供に安心感を与える効果もあります。
また、「子供と目線の高さを合わせる」ことで、イライラしがちな大人の心を落ち着かせる効果もあります。「相手の目を見る」という行為は大人同士でも緊張します。その緊張感が冷静さを与えてくれるのです。
- 子供を信じる
最後に「子供を信じる」、これが一番大切です。子供が大人の意に反した行動をとっても、そこには子供なりの理由があるのです。「この子に悪気があった訳じゃない」と信じる心が、子育ての一番のイライラ解消法です。
- 小学校未就学児までの場合
しかし、子供の嘘などでイライラしてしまう場合もあると思います。年齢にもよりますが、小学校未就学児くらいの年齢の子供は嘘と現実の区別が出来ていません。大人にとっては嘘でも、子供にとっては現実なのです。小学校未就学児の年齢の子供の嘘は「子供の中の物語」と受け止め、一度その物語を思う存分吐き出させてから、少しずつ母親の気持ちを伝えていくという手順を踏むと良いでしょう。
- 小学校高学年以上の場合
一方、小学校の高学年になっても嘘をつくような場合は、子供の内面に心理的な問題が隠れている可能性があるので、子育ての専門カウンセリングを受けてみるという解決策をオススメします。「子供を信じる」と言っても、子供の年齢によって親のとるべき行動は変化します。子育てでイライラを悪化させるのは一人で悩む事です。一人で悩まずに、しっかりとした資格を保有している知識豊富な子育て専門カウンセラーに相談する選択も大切です。
イライラする人の心の特徴
実は、子育てでイライラして子供を怒鳴る人には
- 完璧主義
- 問題を「解決」しようとする
という特徴があります。
- 完璧主義
完璧主義は固定観念が強い人の特徴です。何事も完璧でなければ気が済まないという考え方は子育てを難しくしてしまいがち。子育てというのは想定外の出来事の連続です。完璧主義はイライラの要因となりやすいので注意が必要です。 - 問題解決型
また、問題を「解決」しようとするのは自意識が強い人に強い傾向があります。「解決した」という達成感が欲しいのです。しかし、子育ての中で起きる問題を解決するには時間がかかります。長期的に見ることが大切です。
子育てでイライラしない為に必要な心構え
子育てでイライラしない為にはという3つの心構えが必要です。
- イライラを未然に防ぐための心構え
➀親の意思ではどうにもならない事があると自覚する
➁良い意味で「諦める」
➂自分主体から子供主体の生活に切り替える - 一人で悩まずに、カウンセリングで限られた貴重な親子の時間を豊かに
子育てのイライラの原因や解消法を紹介してきましたが、実践するのは毎日の的確な努力と客観的な視点が必要です。そして、その努力を一人で抱え込んでしまう事は、新しいイライラの原因にもなることもあります。
子育ての中でどうしても我慢の限界がきて子供を怒鳴る場面がある。そんな時は一人で悩まずにカウンセリングを利用しましょう。子育ての悩みを豊富な経験と専門知識がある人に打ち明けると、自分では見えなかった根本原因だけでなく、効果的な解決策がわかるもの。
カウンセラーに子育ての悩みを打ち明ける事で解決する問題もたくさんあります。専門的な知識を持った人の助けというのはとても心強いものです。子供をしつける時期は限られています。親子で密に共有できる時間も長い人生で考えると短いもの。子供のこれからの幸せな人生の為にも、自分自身の為にも、長い目で見てカウンセリングの利用は非常に有効的なのでおススメです。
これまで紹介してきた内容を振り返れば、この3つの心構えの大切さが自ずと見えてくるはず。
子供は親とは異なる一人の人間です。自分と違う人格の人間を思い通りにするのは、大人同士でも難しいものです。子育てとはそのくらい難しいのですから、ここで紹介した解消法でイライラを乗り切り、幸せな親子の時間をさらに増やしてくださいね。